この記事では、マンモグラフィ認定試験対策として、「追加撮影法」分野を試験で狙われやすいポイントに絞って解説します。
基本事項から、よくあるひっかけ問題までまとめました。
この分野は「現場ではOKでも試験では不正解になる」パターンが多く、基準の理解が問われやすいポイントです。
普段撮影している方でも、試験前にガイドラインを確認しておくことをお勧めします。
✔ 試験でよく出る略語(最初にざっと確認)
ML:内外方向(位置関係評価)
LM:外内方向(位置関係評価)
XCC:外側強調
SIO:上内側(A領域)描出
M:拡大
TAN:接線(皮膚評価)
追加撮影法の選び方まとめ(早見リスト/覚え方)
- 重なりを除去したい → スポット / ロール
- 微細石灰化を評価 → 拡大(M)
- 皮膚由来か確認 → TAN
- 位置(上下)関係を知りたい → ML / LM
- 外側をしっかり出したい → XCC
- 上内側(A領域)を出したい → SIO
▶︎追加撮影は「目的→撮影法」をセットで覚えると、記憶に残りやすくてオススメです。
スポット撮影と拡大撮影の違い(ひっかけ対策)
- スポット:重なり除去、圧迫強化
- 拡大:微細構造の評価、小焦点使用
追加撮影法ごとの出題ポイントまとめ
「追加撮影法」分野のひっかけ問題は、撮影法の名称を入れ替えた出題が多いです。
略称・特徴・キーワードを紐づけて覚えることが重要です。
スポット撮影
- 不明瞭な病変や、乳腺の重なりが疑われるときに使用(圧迫して消えるか確認)
- 小さな圧迫板で見たい部分だけ強く圧迫
- 散乱線が少なく、高コントラスト・高分解能
拡大撮影(M)
- 小さな病変や微細石灰化の評価に使用
- 小焦点を使用
- スポット撮影と組み合わせることも
内外方向撮影(ML)
- 病変の位置関係(上下関係)の評価に用いる
- 外側病変は受像器に近く鮮明
- 乳房支持台を垂直にして、内→外方向へX線入射する側面像
- 病変の位置関係を明確にする目的で行われる
- 石灰乳評価に用いられることもある
外内方向撮影(LM)
- 病変の位置関係(上下関係)の評価に用いる
- 内側病変は受像器に近く鮮明
- 乳房支持台を垂直にして、外→内方向へX線入射する側面像
- 痩せた受診者、小乳房、男性受診者の撮影に有効
外側(強調)頭尾方向撮影(XCC)
- 乳房の外側をより広く描出するために行う撮影
- CC撮影に似ているが、受診者の体位を調整して、外側乳腺を強調
上外下内斜位方向撮影(SIO)
- A領域(上内側領域)の描出に有効
- MLOで描出不十分な上内側領域の補足として用いられる
- 乳房支持台の角度は、病変の位置に応じて調整
腋窩稜撮影(AT)
- 乳房外側と腋窩を広く描出するために行う撮影
- 乳房支持台の角度は、腋窩稜と平行
接線撮影(TAN)
- 病変が乳腺辺縁や皮膚近傍に存在する場合に撮影
- 病変を乳腺から分離し、脂肪組織上に描出する
(皮膚由来か乳腺内かの鑑別に有用) - 皮膚近くの石灰化の確認にも有効
【参考:特殊撮影】
・両側乳房間隙撮影(CV):乳房の内側深部を描出する撮影
・ロール撮影(RL/RM):CC方向で乳腺を内外に回転させ、重なりを分離する
・尾頭方向撮影(FB):下方から乳房を描出する撮影
・インプラント修正位撮影(ID):インプラントを後方へ押し込み乳腺を描出
よくあるひっかけ
❌ 乳房支持台は垂直に立てます。
❌ 小さな圧迫板を使用するのはスポット撮影。
❌ 小焦点を使用するのは拡大撮影(M)。
上外下内斜位方向撮影=SIO撮影
⭕️ 痩せた受診者、小乳房、男性受診者の撮影に有効です。
❌ スポット撮影(もしくはロール撮影)が適切です。
❌ TAN撮影が有効です。
❌ TAN撮影の追加を考慮します。
内外方向撮影=ML撮影
❌ TAN撮影は、病変が乳腺周辺に存在する時や、皮膚近くの石灰化を確認したい場合に使用。
⭕️ XCC撮影では外側乳腺を優先します。
(CC撮影では内側優先)
⭕️ SIO撮影はA領域(乳房上部内側)を見たい時に追加します。
参考図書
- 『乳房撮影精度管理マニュアル 第1版』(日本放射線技術学会)→メイン。写真や図が豊富
- 『マンモグラフィガイドライン 第4版』(医学書院)→補助。基本的な考え方や基準
- 『マンモグラフィ診断の進め方とポイント 第4版』(金原出版)→現場目線、臨床寄り ※現在は第5版補訂版が最新版
- 『マンモグラフィ技術編 増補改訂版』(医療科学社)→深く知りたい時に
▶︎標準撮影法(MLO/CC)について、出題ポイントやひっかけ対策をまとめた記事はこちら
▶︎【失敗談】マンモグラフィ認定試験の勉強法・対策と改善についてはこちら




コメント