2025年に第1種放射線取扱主任者講習を修了した放射線技師の私、ナツが、講習2日目の様子や、実習の概要、レポート作成についてまとめました。
最終試験対策は別で記事を作成しますので、そちらをご覧ください。
この記事は私が講習に参加した際の体験をもとにしており、会場や時期によって異なる場合があります。参考程度にご覧ください。
スケジュールと全体の流れ
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:10 | 施設の安全管理についての講義 |
| 10:30 | 休憩 |
| 10:45 | 施設見学 |
| 12:00 | 昼休み |
| 13:10 | 被ばく線量の測定・評価講義 |
| 15:10 | 休憩 |
| 15:20 | 実習ガイダンス |
| 15:50 | 放射線測定器実習 |
| 17:40 | 終了 |
2日目から、実習が始まります。
午前中は、まず施設管理の講義を聞き、その後、最初の実習として、施設内を見学。
お昼休みを挟んで、午後からは、いよいよ実際のRIを用いた実習です。
3人1組のグループで、4つのテーマについての実習を続けて行いました。
施設見学
実習概要
講師の解説を受けながら、RIの作業室、保管室、廃棄施設、排水施設等を見てまわります。
レポート作成
施設見学については、私の場合、実習のレポート提出用冊子に、チェックすべき項目のリスト(ドアの前に管理区域である旨が掲示されているか、計器が正常に動作しているかなど)があり、施設内を回りながらそこにチェックを入れていく形式で、最後に管理のポイントについての考察がありました。
見学前に考察の内容を確認して臨んだので、見学中はその部分を意識して説明を聞くことができ、レポート作成がスムーズになりました。
放射線測定器を用いた4つの実習
1. 放射線測定器の特性に関する実習
3種類のサーベイメータ(GM管、NaI(Tl)シンチ、電離箱など)で空間線量率を測定し、方向・エネルギー依存性について比較考察します。
2. γ線の遮蔽に関する実習
γ線の遮蔽について学ぶため、電離箱式サーベイメータを用い、3種類の金属(鉛、鉄、アルミニウムなど)で、厚みを変えて1cm線量当量率を測定し、減弱曲線のグラフを作成、考察します。
3. β線の遮蔽に関する実習
β線の遮蔽について学ぶため、GM管式サーベイメータで、遮蔽板(アルミニウム)の厚みを変えながら計数率を計測。グラフを作成。
その後、制動X線の寄与について検証するため、線源を銅板とアクリル板に挟んで、銅板とアクリル板の上下を入れ替え計数率を計測。
結果について考察します。
4. 空間線量率の測定に関する実習
NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータで、γ線の1cm線量当量率を、線源からの距離を変えながら測定し、減弱曲線を作成。
事前に印刷された線源位置図(同心円状に1m、2m、3m…の目盛りが付いた半円グラフ)に、人が常時立ち入る場所の境界線、管理区域境界線、事業所境界を記入。(計算式と基準値が冊子に記載されていたため、測定値を記入して境界を引くだけでスムーズに完成。)
結果について考察します。
レポート作成のコツ
2日目のレポートは、その日のうちにほぼ書き終えられる分量で、私は実習終了後30〜40分ほどで記入を終えました。
レポートは4日目の夕方に提出なので、3日目に書いてもいいのですが、記憶がしっかりしているうちに書いてしまうとスムーズです。
実習のレポート提出用冊子に、あらかじめ表やグラフが印刷されていて、そこに計測した数値や、バックグラウンドを差し引くなどの計算をした値を記入し、グラフにプロットして、考察して、という具合に、冊子の流れに沿っていけば、自然にレポートを作成できるようにしてくれています。
計算が苦手でも、公式が実習テキストや冊子の別ページなどに書かれているので、対数電卓が使えれば十分対応できるレベルでした。
考察については、実習中の講師の説明をよく聞き、できればメモを取っておくことをお勧めします。
実習の難易度
- RIやサーベイメータの使用が初めての場合は、戸惑うかも。
- カイダンスや実習中の説明は丁寧で、質問しやすい雰囲気。
- グループ内に経験者がいれば、効率よく進められます。いなければ講師に積極的に質問を。
- レポートは、レポート提出用冊子や講師のガイドに沿って記入していけば、それほど難しくありません。
- 不安な方は、前日に、実習テキストや冊子に目を通しておくと安心です。
2日目の感想
廃棄施設や排水施設等は、広い部屋に、計器やラベルが付けられたパイプやタンクがずらーっと並び、見応えがありました。
排気フィルタの構造を、中身を分解して見せてもらえたのが、興味深かったです。
過去にあった事故の事例の説明なども、実際の設備を見ながらだとわかりやすく、実感が湧きました。
サーベイメータを用いる実習では、初めてサーベイメータやRIを扱いました。
国家試験勉強で名前だけ知っている状態だったので、「これが、あの!」と、楽しかったです。
講師の方の説明が、実践的でわかりやすく、質問もしやすい雰囲気でした。

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