告示研修とは?制度の概要・受講義務・対象者をわかりやすく解説

この記事の3行まとめ
  • 告示研修は、令和3年の医療法改正をきっかけに新設された制度です。
  • 対象者が追加業務を行う場合、告示研修の修了が必要です。
  • 追加業務内容:CT・RI時の静脈確保、IVR時の造影剤注入装置接続など5項目

告示研修制度のポイントを分かりやすく整理します。

告示研修とは?

法改正の背景

告示研修は、令和3年の医療法改正をきっかけに新設された制度です。

診療放射線技師の業務拡大に伴い、追加された業務を適切かつ安全に実施するために定められました。

この研修は、公益社団法人 日本診療放射線技師会(以下、技師会)が主催しています。

令和3年の法改正により、診療放射線技師が行える業務が拡大され、新たに静脈路確保や造影剤・放射性医薬品の投与などの手技が追加されました。

この制度の背景には、医療現場におけるタスク・シフト/シェアの推進があります。

タスク・シフト/シェアとは、医師に集中している業務の一部を他職種へ適切に分担し、チーム医療の質と効率を高める取り組みのことです。

告示研修では、これらの業務を安全に行うために必要な知識や技術、リスク管理について体系的に学びます。

受講は義務か?告示研修の受講対象者

告示研修の受講対象となるのは、令和6年4月1日より前に診療放射線技師の免許を取得した者、または同日前に国家試験に合格した者です。

これらの対象者が、法改正により追加された業務を行う場合には、厚生労働大臣が指定する研修(告示研修)の修了が義務付けられています

一方、令和6年4月1日以降に(新カリキュラムで養成課程を修了し)免許を取得した診療放射線技師については、当該内容が教育課程に含まれているため、原則として告示研修の受講義務はありません

(出典:技師会「診療放射線技師の新たな業務範囲の見直しに伴う告示研修参加のお願い

受講判断の整理は別記事でまとめています。

最新情報は技師会公式サイトをご確認ください。
技師会公式サイト

告示研修の内容と研修構成

できるようになる業務

告示研修の内容(法改正で追加された業務内容)は、主に下記の5項目です。

  • RI検査のための静脈路確保・RI検査医薬品の投与・抜針・止血
  • 造影検査のための静脈路確保・抜針・止血(造影CTなど)
  • 動脈路への造影剤注入装置の接続と操作(IVRなど)
  • 下部消化管検査のための肛門へのカテーテル挿入・造影剤や空気の吸引・カテーテル抜去
  • 上部消化管検査のための鼻腔カテーテルの挿入・造影剤注入・抜去

※これらの業務(造影剤投与やカテーテル操作など)は、必ず医師や歯科医師の具体的な指示のもとで行う必要があります。また、万一アナフィラキシーショックなどの緊急事態が起きた際にも、医師や歯科医師がすぐに対応できる体制で実施し、安全に配慮することが求められています。

告示研修の流れ

オンライン講義(eラーニング)による基礎研修を修了後、実技研修に1日参加します。

基礎研修の詳細はこちら
▶︎【2025年版】告示研修(基礎研修)の内容・所要時間・難易度まとめ

実技研修の体験記はこちら
▶︎【2025年最新版】告示研修(実技研修)体験レポ|難易度・予習・修了条件まとめ

※研修の詳細や最新情報は技師会公式ページ等で必ずご確認ください。
技師会公式サイト

2026年度以降の告示研修(実技研修)開催について

 2026年度(令和8年度)以降は、実技研修は東地域(東京都)・西地域(大阪府)のみでの開催となります。

これから受講を検討されている方は、開催地域の変更にご注意ください。

最新の開催日程や詳細は、公式サイトをご確認ください。
▶ 技師会 告示研修開催スケジュール(2月6日更新)

まとめ

告示研修は、放射線技師の業務拡大に対応するための研修です。

2024年4月1日より前に国家試験に合格、または免許を取得した技師で、対象業務を行う場合は受講が義務。以降の新カリキュラム世代は不要。

実技研修は2026年度以降、東京と大阪のみでの開催となりますので要注意。

告示研修の開催日程や費用、申し込み方法は年度や地域により変更されることがあるため、必ず公式サイトや所属学会で最新情報をチェックしましょう。

参考・出典

技師会

厚生労働省(告示など)

その他


告示研修(基礎研修・実技研修)の申込み方法、費用などはこちら

告示研修(基礎研修)のオンライン講義視聴方法、確認試験についてはこちら

告示研修(実技研修)体験記、難易度についてはこちら

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